「橋を架ける」という本、ご存知でしょうか?
国際児童図書評議会(IBBY)-1998年第26回世界大会での、
皇后さまの基調講演の内容を本にしたものです
時々読み返したくなる大切な本の1冊です。
英語のスピーチは、まるで詩を朗読するような
ゆっくりゆっくりとした語りかけで行われました。
静かに心に入り込んでくる優しい語りかけです。
少し紹介してみますね。
<読書は私に,悲しみや喜びにつき,思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には,さまざまな悲しみが描かれており,私が,自分以外の人がどれほどに深くものを感じ,どれだけ多く傷ついているかを気づかされたのは,本を読むことによってでした。>
講演の最後は次のように締めくくられています。
<そして最後にもう一つ,本への感謝をこめてつけ加えます。読書は,人生の全てが,決して単純でないことを教えてくれました。私たちは,複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても。>
宮内庁のホームページに講演の内容全文が掲載されています。
ぜひお読みください。
⇒ 「子ども時代の読書の思い出」
英語のスピーチも You tube で検索すると 6回に分けてアップされています。
新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」を知ったのは、美智子皇后さまのスピーチを通してでした。
「青空文庫」で読むことが出来ます。
「でんでんむしのかなしみ」については、また次回にしますね。
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